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感情のしずくを貯める

浮遊霊 半分の日々

どうしてもどうしてもどうしても行きたかったまどかのミュサロは、朝から1時間半もの鬼電の末儚い夢となった。
あんなにリダイヤルし続けたのはまじで在りし日のジャニーズコンサート事務局への当落確認の鬼電以来だよ。ばかばか。
そんなわけで同日に開催されたタカホの配信はせめてもの慰めに急遽昼夜どちらも見ることに…。

ああ、アナスタシア千秋楽以来の星風さん!
耳に馴染んだそのキャンディボイス!星風さん!星風さんじゃないか!
かわい~~です。もうかわい~~~~~~~~~~~~~~~~ですよ。そりゃ。
同期下級生引き連れてるのが完全にお姉さん座長。なんて頼れる女。

あくまでも個人的な印象として、こう、真風くんとの曲を極力控えたセトリだったなと。
ミュージカルナンバーブロックの「Journey to the Past」は直近のタイトルロールだったしまあね…という感じで。
今はまだ振り返るときではないのが、振り返れない(気持ち)なのか、(大いなる力によって)振り返れないのか。知らんけど。まあなんかそこかしこへの配慮が感じられてなんとも言えない気持ちにはなった。

からのアイドルナンバーはいろいろな星風さんが見られるお菓子の詰め合わせのよう。大介の?選曲は母親と来たカラオケかな?って感じだったけど、孫が喜んで歌ってるので手拍子して微笑む祖母の気分で楽しんだ。「Dynamite」のサビラスのキックは星風さんが一番キレキレでした。

そしてお色直しでよく似合う深い青のドレスで現れたので「ヴァーーーーーーーーーーーーー(ダメージ)」となる。そこはまだそんなに癒えてない。本当によく似合ってるね…。

昼回の最初あたりは、メンバー全員揃いも揃ってゆるふわタイプなので少々締まりに欠けるかも、などと思っていたのだけど(雪輝の電波感で多少の緊張感はあった)
MCの今にも滑るんじゃないかとこちらがハラハラした(?)トークも、楽屋かと思うほどのほのぼのさで楽しくおしゃべりし。
夜回の終わりに、キヨがまどかを見ながら「大好きなまどかのステージに一緒に出られて幸せだった、まどかは同期の誇り」と挨拶したときに、これまでのどんなに大きな重圧のある場面でも表情を崩すことなくしっかり前を見ていたあの星風さんが、一瞬顔をくしゃくしゃにして本当に泣く寸前の表情を見せて。
なんだか素顔の星風さんをたくさん見たような気がして、そうか、やっぱり今回はこの気が置けない面子のなかでまどかがのびのびやれることに意義があるねぎらい公演なんだよなと。
だからこのゆるふわでこそいいんだなと、思ったのでした。

 

その数日後、『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』のため悪名高きブリリアへ。
客席の設計ミスについては色々聞き及んでいたけども、ホールの入口から客席までの動線も地味にストレスという箱。シアター1010を思い出す。
あとホール前の広場に面したスペースに会チケ列が晒し者状態になっていて、池袋の皆さんに好奇の目で見られていたのも関係ないけどきつかった。

今回はS席の後方だったので観劇には特にストレスはなかったけどまあできたらそんなに来たくはない。わたしはまず池袋が嫌いなので。

ストーリーは、めちゃくちゃ面白いわけでもめちゃくちゃ面白くないわけでもないかな…前々からなんとなくわたしは植景とは相性よくないと思っていたから、まあ思った通りという点ではよかった(?)
なんかこう…全体的にややこしくて没入しづらく、ああこれが繊細で幻想的(©Wikipedia)というやつか~と思った。

真風くんはこれでもかといわんばかり、三つ揃え!ロングコート!!ハット!!!シガレット!!!!!とオプション乱れ打ち。似合わんわけがないんよ。そりゃ。どうもね。
それと同時に、やっぱりこの人をわたしの中でスペシャル・ワンたらしめていたのは、愛らしい丸顔で異次元の等身バランスを持つ星風まどかが隣にいたからなんだなと心底痛感もした。まどか、知ってたけどやはり顔がめちゃくちゃ小さかった。
あのまどかと並び立つことで、男役・真風涼帆がより最上級に際立つというか。あくまでわたしの中で(念押し)。もちろん真風くんはいつでも最高なんですけどね。

潤さんについては雪時代から色々言われてたのを横目で見ながら、顔はかわいいと思うし別にいいんじゃないですか~~と思っていた(そもそも顔はタイプではあったし、そんなことよりまず無理な娘さんがこちらにいたので…)
今回の騒動でその方面からのあたりはよりきつくなっただろうし、最初から穿った目で見られると思うと、心が死んだわたしさんはさておき彼女もまあ気の毒な立場だな、とも思っていたけれど。
いざ目の前で真風くんとの舞台を見ても、彼女の芝居や技量どうこう以前に、どうしても、どうしても、その台詞、立ち姿、デュエットがまどかだったらって思ってしまって。こんなの自分でも後ろめたいし、一体何をなんのために見ているのだろうって集中できなくなる瞬間もあった。
まあそれを誰かに責められる筋合いもないんですけどね…仕方ないんじゃないですかね…。

なので、今回は全力で泉堂成をオペラした。円盤にならなそうなところ全部観ようと思って。
下級生愛でるのめちゃくちゃ楽しいじゃん。救い。お前だけが俺の光。
開幕即前髪ウェービー金髪なるを発見したときには飴玉飲み込みかけた。
最高かよ~~…ありがとう…たくさんモブ芝居見れてすごくよかった。真風くんの後方でまっぷーと結構な尺おしゃべりしてたとこはなぜか嬉しかったし、バーカウンターで同期とわちゃわちゃ芝居してるとこも祖母顔で凝視した。そして相変わらず不敵な表情をするね…
桜木ユーリーくんが電話ボックスで名前呼びかけてるの聴いた瞬間「あ、相手役~~~~~!!!!!」なって死ぬほど沸きました。そこはほんとにありがとう景子。
見せ場の登場シーンで勢いつきすぎてドチャってなっちゃってわたしも悔し~~~~~なったけど、なにもかもが彼のいい経験になっていくと思うとそれもまたよし…。
こんなワクワクした気持ちを抱いてどうにか宙組を観られるの本当に成くんのおかげだと思うから、真面目にわたしの光になりつつある。

劇中ゆず長夫人の台詞に「どんなに現実が辛く苦しいものだったとしても、人は芸術を愛することをやめられない」(意訳)的なものがあって。そこは少し涙が出た。本当にそうね。

 

そんなこんな、わたしの半分の日々。